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2005年07月26日
遠い親戚より近くの他人
本日、従兄弟の兄貴が死んだ。45歳に関わらずガンだった。叔母も同じ病気だったので、たぶん遺伝も関係していたのかもしれない。とても悲しかったが、驚愕だったのは、兄貴が自分と全く同じ仕事をしていた事だった。しかも事務所は近所で150mぐらいしか離れていなかった。叔母の死去後、兄貴の家にも色々とあったし、自分自身も親戚の集いに顔が出せるほど誇らしい事もやってなかったので、子供の頃はしょっちゅう遊びに行って気軽に話していたのが、いつの間にか疎遠になっていた。
もっと早く知ってたら、兄貴を楽にさせる事が出来たのかもしれない・・・とも思う。
その分、自分も兄貴の思いを継いで頑張らなければ・・・
こんなに情報伝達が発達しているのに、血のつながった者同士の方が意外に知らないという皮肉はどう言ったらいいんだろう・・・
投稿者 kackky : 16:43
2005年07月25日
働くということ[書評]
韓非子を読む間に、これも読んでました。さすがILO(国際労働機関)推薦の本です。イデオロギー等に左右されず、比較的客観的に今の日本で起こっている労働環境(個人能力市場主義とグローバル化等)について、書いてあります。
この本の中で面白かったのが、個人の賃金が二極化する理由という部分。非常に面白かったです。他の理由も書かれてあるのですが、面白かった論の一つを紹介します。話を簡略化する為に10人しかいない社会を考えてみてください。一番の高所得者をAさんとして、次に賃金の高い方をBさんとして、10人を賃金の高い順にA→B→C→D→E→F→G→H→I→Jとします。当初はABCの賃金格差はそれほどなかった。(当たり前ですよね。少人数であまりにも賃金差が起こると、組織がすぐ崩壊しますから。Aさんの個人の能力に頼る部分が大きければ別ですが、通常それほど差はありません)ところが、Bさん、Cさんもそれなりに中核メンバーとして活動し始めます。そのうちBさんCさんは、社会の重要決定業務をやっているのだから(ある意味大きな勘違い)と、彼らの賃金をAさんに近づけます。組織の生み出す総生産はそんなに変わらない訳ですから、当然Dさん以降の7人から巧妙に利潤を吸い上げざるを得ません。こうしてCさんとDさんの間には大きな所得差が発生するという訳です。しかもBさんCさんからすると、DさんがCさんとの溝をハッキリと認識して、やる気をなくす事は大歓迎な訳です(自分たちの既得権益を守るため)。こうして2極化が大きく進むと。しかもDさん以下残りの7人の上方へ駆け上がる階段も塞がれてしまい・・・これ、実は韓非子にも同じ様な話がありまして、「重臣(君主の取り巻き)に報と徳を与えると、国を滅ぼす」と。韓非子の場合、組織の重臣には気をつけろ。との事なんですが、社会構成と組織防衛ってなんだか似ている気がして。
二極化、二極化とよく言われますが、その発生メカニズムってあまり聞いてなかったので、新鮮でした。
投稿者 kackky : 16:52
2005年07月22日
優雅に・・・のハズが・・・
今日は突然、知人のT氏からお誘いがあり、ランチを一緒にとる事に。
大名などの人の多い所は差し控えたいとの事だったので、シーホーク最上階の「望海楼」へ。ところがココ昔ランチやってたのに、今はお昼はお休み中。あらら。と、となりの中華「斉天楽」へ。バイキングしかやってないので、それを頼む。
ところが・・・・美味しくない。望海楼の頃はラーメンや海鮮チャーハン等、結構手頃な価格で、それなりに美味しいのモノもあったのだが・・・・
優雅に福岡を一望しながら静かにビジネスの話を。とも思ってたのだが、T氏も美味しくなかったのだろう。あまり箸が進んでいなかった。
「望海楼」のランチメニュー再開をのぞむ。
投稿者 kackky : 23:51
2005年07月18日
韓非子[書評]いよいよ
さてさて、ちょっと間が空きましたが、韓非子のつづきです。地元九大の先生が書かれた中公文庫の上下刊からなる訳本を購入しました。書き下し文と訳のみという、シンプルな構成なのですが、が、各編の背景をきちんと知っていないと、ムムズカしいい!!
そもそも、全55編からなる「韓非子」ですが、本人が全ての編を書いたものでない為、編毎に結構意味合いが異なっていて、書かれた時代背景等の把握が不十分だった為、ワケ分んない状態になりました。
前々回に紹介した、角川のビギナークラシックスを再度購入(実はS大生らと飲んだ際に、イイ気分になってあげてしまった・・・)して、じっくりと参照しながら進めて行きたいと思います。
投稿者 kackky : 11:48
2005年07月11日
最近の詐欺を韓非子で斬る!
さて、前回申し上げたとおり、韓非子ネタで。
韓非子の属する法家は、中国諸子百家のうちでも、後発に当たるわけだが、後発な分だけ理論が洗練されており、この辺はイスラム教が以前から存在する宗教(ユダヤ教、キリスト教その他)の矛盾や弱点をことごとく潰して新興してきた事とも似ている。
韓非子いわく、その時代時代で規範とすべき道徳やモラルは異なるという。(この論で言うと、この韓非子を現在に当てはめようとする私自身も韓非子の考えに反しますが、ここではあえておいといて・・・)この韓非子の時代でさえ、犯罪が以前より多発し、荒廃した社会だったらしいのだが、その際に儒家(儒教)の思想を復古させるやり方は古いとし、それはなぜか?「社会が荒廃するのは、人口が多いから」昔ののどかな社会の時代には、人々は生きるため食べるのに食物には困らなかった。人口が少なかったからである。だから他人の食べ物を盗ったり、争ったりする必要も無かった。と。別に儒家の思想が社会隅々にまで達していたわけでは無いのだと。需要(人)と供給(食べ物)で言えば、バランスが取れていたと。
しかし韓非子の時代、すでに人口過多で人は争って食べ物を取得するようになったと。要は需要と供給で需要が多くなった訳ですね。その結果、競争社会(サバイバル)となり、人は争い、社会は荒れる様になったのだと。君主はそういう事態になる前に、適正に供給(食べ物)を分配しなければならないと。
これを現代に当てはめてみます。
最近、オレオレ詐欺や振り込め詐欺、リフォーム詐欺等、高齢者を狙った詐欺が多発しています。そうでなくとも社会のモラル低下が叫ばれて久しいです。これらの詐欺やモラル低下に対してのマスコミ等の意見は「昔はそういう高齢者を狙い撃ちした犯罪などなかった。今の若者にはモラルがないが、引っ掛からない様に気をつけましょう!」という論調である。しかし、考えて欲しい。昔の老人はそんなにお金を持っていただろうか?単純にみな貧乏だったから、誰も騙そうなどと考えなかった。現在の日本は高齢者に富が異常に集まっている状態なのだ。しかもオレオレ詐欺や振り込め詐欺、リフォーム詐欺を行う現場の若者は、日々生きるのにいっぱいいっぱいな連中ばかりだ。(中にはそうでもない若者もいるかもしれないが)
単純に富の分配が歪んでいるからなのだと思う。世間一般的に成功した後に富を蓄えた高齢者なら、常日頃財産を狙われているだろうから、そういう詐欺にも対応できるだろうが・・・
これらの詐欺をなくすには、現在の富の分配方法を根本的に変えないと、根絶はできないと思う。
投稿者 kackky : 01:00
2005年07月05日
韓非子―中国の古典[書評]
今回はこれ、「韓非子―中国の古典 角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス」を読みました。
中国の古典。しかも“法家”と言うことで、小難しいかな?と思ってましたが、ビギナーズ向けだけあって、読みやすくなってます。ほとんど和訳部分のみしか読んでませんでしたけど・・・・
韓非子って結構現代の世相にあってますね。実利主義という事も、現代の実力主義の考え方と根本部分が似通ってますし・・・(著者が韓非子のそういう部分を意図して選んでいるのかもしれませんが)
今年前半のうちに読んだ書籍の中でも評価高いです。紀元前にこれを残した韓非子の人間の洞察は凄いと思う。韓非子もう少し読み深めてみたいと思います。
これから数回、この韓非子の法家の考え方を元にネタを書いてみたいと思います。
投稿者 kackky : 21:43