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2008年06月07日
落ち着いて、冷静に現実をみましょう
“青少年ネット規制法案”が、昨日衆議院本会議で可決されました
それにともない、今日は少し酔っているので、言葉遣いにヤヤ過激な部分があるかもしれませんが、そこはおひとつ、お目をつぶって頂いて・・・
再度、キチンと言っておきますが、私はネットの無法状態や、それを利用した犯罪そのものを認めている訳では決してありません。上記法案の審議及び中身の杜撰さが目に余り、大局的視点からの法整備がされていないと言いたいのです。
さて前回のエントリ「法規制は一番最後に来るべきもの」で、その杜撰さについて記述した訳ですが、そもそもの法案の発端となっている、社会情勢の認識について、どうやら誤った世論(という一部煽動による空気)が跋扈しており、科学的検証が全く無視され、それを元に審議されている様なので、ここで一応、キチンと数字的側面の各種統計データをご紹介したいと思います。
もちろん下記に示している数字は単なる偶然なのかもしれませんし、現場での数字として扱われる事件処理の規定が変わっているのかもしれません。強姦罪等は親告罪なので、正確な数字と乖離しているかもしれません。しかしこれらの数字が無視されているのも事実です。
では・・・・
最近よく聴きますよね?
「少年犯罪の凶悪化」「幼年女児の性犯罪被害増加」「ゲームやネットによる青少年犯罪の増加」これらのよく聴くフレーズ、訊きはしますが、実際の数字を見られた方はいらっしゃいますでしょうか?私も、前回のエントリ時にwikipediaの「少年犯罪」を見てビックリしたのです。
「少年犯罪」〜wikipedia〜
ここの記事から自分なりに数字を調べて、下記内容について考えてみました。
「青少年ネット規制法」に関しての推進論者の論点はどうやら以下の3つに絞られる様です
1、残虐な画像や犯罪手法、自殺や家出のサイト、銃・薬物の有害情報を載せている有害情報のサイト
2、犯罪被害の温床となる出会い系サイト
3、イジメの温床となる(学校裏サイトと呼ばれる)掲示板
1については、昔から調べようと思えば、書籍で堂々と売られている様な内容で、今更規制してどうなるのでしょう?ちなみに、青少年の自殺数について調べてみました。
おいおい、10代の数は2000年以降それほど上昇してないよ・・・
(警察庁)平成18年中における自殺の概要資料 [PDF]
図録失業者数・自殺者数の推移(月次、年次)
さらに残忍な犯罪手法情報による少年の凶悪犯罪についても・・・
同上(警察庁)少年非行等の概要(平成19年)[PDF]
凶悪犯のどこに、数が増えてるのでしょうか?見れば凶悪犯の減少が一発で判ります。
あれれ・・・?
上記PDFには、犯罪被害者についての項目もあるのですが、こちらも減少しています。
性犯罪ですら平成14 ,15年をピークに・・・
これで2、も結論がみえた様ですね。
総じて、現在の青少年は健全になってきていると言えるでしょう。少なくとも統計の上では。少年人口が減っているからとの反論もあるでしょう。しかし戦後の少年人口の最大値と最小値は1.5倍ぐらいにしか違わないのです。
上記には唯一数字が延びている遺憾な分野があります。「幼児虐待」と「出会い系サイト規制法違反事件」です。「幼児虐待」これは身内からの被害が殆どでしょうから(ネットで知り合って幼児虐待って聞いた事あります?出会い系で知り合ったカップルが一方の子供を虐待って話は聞きますけどね)ネットは関係ありません。
2に関連する事項ですが、「出会い系サイト規制法違反事件」は劇的に増えております。これは「出会い系サイト規制法(正式名「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律)」が2003年に施行されてからですが、逆に言うと、既に出会い系サイトに関しては児童保護の法律があり、効果を示しているではないですか。この法律で十分なのでは?
まぁ、この法律の為に普通のサイトで児童買春や援助交際をしだした大人が居るから・・・という推進派の意見も一理あるとは思いますが・・・作った法律が脱法を拡大し、それを取り締まる為にさらに新たな法律を作って適応範囲を広範囲に拡大するなんて・・・そんなのアリですか?
3、学校裏サイトに関して
この一般掲示板に関しての管理者責任というのが、私は今回一番理解できません。これを実際のリアルな世界で例えるなら、「家の軒下でイジメがあっていたなら、敷地所有者の責任!」という「はぁ?」という内容です。そもそもイジメに関してそういうイジメを起こす根本的な環境が問題なのに、結果として発生した場所の所有者が処罰されるなんて????です。この理屈で言うなら、イジメが毎日のように起こっているであろう、学校の所有者即ち地方公共団体の教育委員会は罰せられているのでしょうかね?
この学校裏サイトに関しては、正確な数字がありませんから、反論のしようがないのですが、ただ法制化の理屈は明らかにおかしいと思います。
ちなみに、この学校裏サイトに関しては、現実を捉え克服した素晴らしい父親の記事がありましたので、次回紹介したいと思います。
いづれにしても推進派の方々にはことごとく統計を元にした全体的視点が欠けており、そういった科学的根拠からの論が全く聞こえてこないので、是非ともこの点に関しての意見が聞きたいのですが・・・・
“青少年ネット規制法”で目指すもの~高市早苗・衆議院議員に聞く
このところ、この手の数字の情報を探していた際に、色々な数字に出会いましたので、参考に。
諸外国との比較においても、日本の今の少年達はかなり健全である事が判ります。
例:朝鮮日報「10代の性犯罪:韓国の強姦犯は米国の2倍・日本の10倍」
急増する少年犯罪、「家族崩壊」が深刻化
ここ数年で韓国の少年犯罪が増加した理由、ならびに同時期日本では緩やかに減少している現象をキチンと比較検討することで、この問題の解決の糸口もいくつか見えてくる様な気もします・・・
私も文句ばっかり言ってはいられませんから、次回は解決に向けての方策について先程も触れた記事等も紹介しながら考えを深めたいと思います。
【参考サイト】
「少年犯罪」〜wikipedia〜
少年犯罪データベース
犯罪白書
有害情報対策の法規制は「表現の自由損なう」、日本新聞協会声明
投稿者 kackky : 00:49