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2010年05月10日
思考の整理学とEvernoteそしてUI
少し前になりますが、先輩から忘却の整理学を紹介いただいたので、本屋に行きましたら、左記が並んでおりましてパラパラめくると内容が被ってたのが多数あったので、文庫本のコチラを購入した次第です。
いやぁ、著者が30年前以上前から既に情報同士のハイパーリンクの概念やタグ付けの概念をアナログのノートという形で実現していらっしゃった事に驚きました。(この本の初版は1985年)
今では情報整理の分野ではiPhoneの『Evernote』などが流行っていますが、情報整理の概念は既にこの時代からある程度確立していたんですね。
情報の整理というのは、デザイナーの大きな仕事のひとつでありますが、その個々の媒体(メディアという意味を広く超えて)に応じて判りやすく、情報同士を的確に表現&配置するのが腕の見せ所だったりする訳です。見た目の装飾が上手いか?ではありません。
現在では個々の情報は一つの関係性で終わっている事は稀でありまして、一つの情報や事柄が複数の原因からなっており、またその情報や事柄が複数の結果を生んでいます。原因と結果の先でまた繋がっている事もあります。要はグチャグチャな訳です。その関係性を平面で落とそう(表現しよう)とすると、どうしても無理がある訳でして、以下の様になったりします。
[敵はパワーポイントにあり ? パワーポイントの弊害、米軍大将らが指摘]
こんな画像みても、何がなんだか判りませんよね?
http://msnbcmedia.msn.com/i/MSNBC/Components/Photo/2009/December/091202/091203-engel-big-9a.jpg
さて最近はマインドマップやら、マンダラートやら流行っておりますが、これらは全て、階層としてテーマや物事を分類する、あるいは展開するには向いている思考法ではありますが、関係性を見出す事導き出す事には元来向いておりません。その辺をキチンと理解せずに闇雲に上記フォーマットで書きまくってる方をみると、もったいないな~。と感じたりするのです。しかもその書き出しだけで安心してしまって、先に進まない事が多い様に見受けられます。分類・展開も勿論大切なのですが、そこから関係性を導き出し⇒「自分なりの結論を出すこと」が一番大事なのでは無いでしょうか?
そういった意味で、思考法(最近はビジネスフレームワークという意味で使われている場合もありますね)やマーケティングに騙されずに、キチンと思考法自体を自分の中で整理する事も大事ではないか?と思うわけです。
特に最近の新・・・(←やっぱりヤメた。どう教えるか?を、考えるべきだ)
なお、関係性の表現においてはコンピューターの出現によるコンピューター時代らしい表現方法も模索されており、以下の様な関係性の表現も可能な様になっております。
[ImageCruiser]
http://imagecruiser.jp/about/
http://imagecruiser.jp/light/demo.html
[mixiGraph]
http://www.fmp.jp/~sugimoto/mixiGraph/
【追記12May2010】
書いた翌日ですが、この様な飛行運行情報の表現にも出会いました。
リアルタイム3D航空交通情報マップがなかなかおもしろい
別に3Dをヤレと言ってるわけではありません。
【追記終わり】
いづれもこの表現模索は幅広い意味での“UI”ユーザインターフェース 【user interface】デザインとなりますが、私への自戒も含めてWEBデザイナーもこのジャンルへのチャレンジをもっともっとして欲しいと思います。特に近年、検索結果に主軸においたテキスト主体の表現が持て囃されて、こういったジャンルは「結局金を産まないから」という金銭的理由で、あまり若手が目指さないジャンルになってきています。(GoogleやMicroSoftなどで今の単純テキスト検索でない、関係性などの新しい検索方法が出てくるれば、状況も変わるのかもしれませんが、その時から始めても遅いと思います)
そういった意味で、上記の『思考の整理学 (ちくま文庫)』は今では考えられる手法であるとはいえ、当時の事を考えるとあらためて凄いなぁと感じた次第です。